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1778-06-01から1ヶ月間の記事一覧

1778-06-30

■ 詩語砕金・秋・【初秋送人還郷】,しょしうひとのきゃうにかへるをおくる,あきのはじめに人のくにもとへかへるををくる 遊子,ゆうし,たびにん長路,ちゃうろ留馬#,とどめむま離歌,りか行装,かうしゃう 去住,きょぢう離別,りべつ別愁,べっしう離愁,りしう惨澹…

1778-06-29

■ 詩語砕金・秋・【立秋】,りっしう,あきのせつになるコトをつくるなり 一葉,いちやう梧桐,ごとう早秋,さうしう暑退#,しょしりぞく白雲,はくうん 火流,くゎりう金風,きんふう涼気,りゃうき露下#,つゆくだる商声,しゃうせい 報秋#,あきをほうす西風,せいふう…

1778-06-28

■ 詩語砕金・夏・【夏日山居】,かじつさんきょ,やますまいのけしきをつくる 小橋,しゃうきゃう鳥噪#,とりさはぐ依嶂#,しゃうによる竹樹,ちくじゅ野逕,やけい 石磴,せきとう青礀,せいかん草逕,そうけい松林,せうりん松声,せうせい 清涼,せいりゃう看書#,しょ…

1778-06-27

■ 詩語砕金・夏・【夏日過漁家】,かじつぎょかをよぎる,なつのひりゃうしのいえへゆきしコトをつくる。夏のけしきは前の題をも見合べし 烟波,えんは幾家#,いくいえ焼荻#,をぎをたく倚岸#,きしによる数椽,すてん 臨渓#,たにのぞむ水郷,すいきゃう繋舟#,ふねを…

1778-06-26

■ 詩語砕金・夏・【夏日舟行】,かじつしうかう,なつのひのふなあそびにでたるけしきをつくる。避暑の題をも見合べし 江声,かうせい繋舟#,ふねをつなぐ回棹#,さほをめぐらす潮平#,うしをたいらか荻蘆,てきろ 扁舟,へんしう軽舟,けいしう孤舟,こしう樓船,ろう…

1778-06-25

■ 詩語砕金・夏・【夏日喜雨】,かじつきう;あめのふるをよろこぶ,梅雨避暑苦熱の題を見合つくるべし 沛雨,はいう救旱#,かんをすくふ潤物,じゅんぶつ洗尽#,あらひつくす雷声,らいせい 滌暑#,しょをあらふ雲起#,くもおこる傾盆#,ぼんをかたむく空濛,くうもう…

1778-06-24

■ 詩語砕金・夏・【苦熱】,くねつ,あつさをくるしんでつくる前の避暑の題をも見合すべし 炎蒸,えんじゃう蒸暑,じゃうしょ煩暑,はんしょ流汗,りうかん火雲,くゎうん 酷暑,こくしょ雲峰,うんほう林影,りんえい旱雲,かんうん葵扇,きせん 浮埃,ふあい氛埃,ふんあ…

1778-06-23

■ 詩語砕金・夏・【江亭避暑】,こうていしょをさく,えのほとりのちんにてすずむを云 水扉¥,すいひ水色¥,すいしょく翠烟¥,すいえん江闊¥,こうくゎつ満簾¥,まんれん 霞際¥,かさい酣歌¥,かんか簷楹¥,えんえい茂林¥,もりん紈扇¥,ぐゎんせん 軒窓¥,けんそう簟凉,…

1778-06-22

■ 詩語砕金・夏・【午睡】,ごすい,ひるね 昼眠¥,ちうめん北窓¥,ほくそう清風¥,せいふう午夢¥,ごむ曲肱,ひじをまぐ 蝶夢¥,ちゃうむ午陰¥,ごいん胡蝶¥,こちゃう枕上¥,ちんしゃう松窓¥,せうそう 碧簟¥,へきたん氷簟¥,ひゃうたん酔後¥,すいご柴門¥,さいもん夢覚,…

1778-06-21

■ 詩語砕金・夏・【五日集友人宅】,ごじつゆうじんのたくにあつまる,五月五日ともだちの所へあつまりてつくる 蒲酒¥,ほしゅ香蒲¥,かうほ佳辰¥,かしん江榴¥,かうりう独醒¥,どくせい 玉蒲¥,ぎょくほ蒲樽¥,ほそん濁醪¥,だくろう榴花¥,りうくゎ綵線¥,さいせん 競…

1778-06-20

■ 詩語砕金・夏・【梅雨】,ばいう,夏のつゆのせつを云 黄梅¥,くゎうばい緑陰¥,りょくいん梅霖¥,ばいりん山雲¥,さんうん簷溜¥,えんりう 雨足¥,うそく幽窓¥,ゆうそう微雲¥,びうん如絲,いとのごとし軽雲¥,けいうん 雲烟¥,うんえん連山¥,れんざん遠樹¥,えんじゅ…

1778-06-19

■ 詩語砕金・夏・【客舎聞子規】,かくしゃしきをきく,たびにてほととぎすをききてつくる 一声¥,いっせい春暮¥,しゅんぼ,はるのくれ旅恨¥,りょこん,たびにんのうらみ催帰¥,さいき,かへりたいこころをもよをす枕前¥,ちんぜん,まくらのまへ 愁烟¥,しうえん,ぼっ…

1778-06-18

■ 詩語砕金・夏・【池亭聞蛙】,ちていあをきく,いけのほとりのちんにてかはづのなくをききてつくる 波光¥,はくゎう,なみのひかり翠簾¥,すいれん,あをすだれ憑欄,らんによる曲岸¥,きょくがん野渡¥,やと,いなかのわたし 枕簟¥,ちんたん,まくらたかむしろ帯雨,…

1778-06-17

■ 詩語砕金・春・【惜花】, 多惜,ををくをしむ餘香¥,よかう落尽,をちつくす尚厭,なをいとふ為惜,ためにをしむ 減却¥*,げんきゃく零落¥,れいらく流鶯¥,りうをう洗紅,こうをあらふ無情¥,むじゃう 只愁,ただうれふ落地,ちにをつ委泥,でいにいす落風,かぜにをつ…

1778-06-16

■ 詩語砕金・春・【花下歩月】, 印地,ちにいんす疎影¥,そえい月升,つきのほって独歩¥,どくほ花影¥*,くゎえい 夜景¥*,やけい踏影,かげをふむて雲靜,くもしづかに移歩,ひをうつす氷輪¥*,ひょうりん 半夜¥,はんや影淡,かげあわしうして穿林,りんをうがつて風前¥…

1778-06-15

■ 詩語砕金・春・【春日雨集】, 無声,こえなふして如膏,あぶらのごとく湿花,はなをうるをす懶鶯¥,らんをう隨風,かぜにしたがって 湿柳,やなぎをうるをす簾槞¥,れんろう軽烟¥*,けいえん花涙¥,くゎるい潤色¥,じゅんしょく 半湿,なかはうるをす小雨¥,せうう花気…

1778-06-14

■ 詩語砕金・春・【春日帰家】, 帰夢¥*,きむ帰閑,しづかにきす風烟¥,ふうえん帰休¥*,ききう帰去¥*,ききょ 山野¥,さんや抛官,くゎんをなげうつ望迷,のぞみまよふ残星¥,ざんせい烟寺¥,えんじ 寺鐘¥,じしょう早行¥,そうかう残月¥,ざんげつ斜月¥,しゃげつ漏月,つ…

1778-06-13

■ 詩語砕金・春・【春日陪某侯宴】, 大厦¥,たいか高第¥,かうたい侯家¥,こうか盛筵¥,せいえん歓飲¥*,くゎんいん 玉缾¥,ぎょくべい珠簾¥,しゅれん玉盌¥,ぎょくゑん高宴¥,かうえん銀碗¥,ぎんわん 珍膳¥,ちんぜん肥鮮¥,ひせん漆椀¥,しつわん玉醪¥,ぎょくろう茶具…

1778-06-12

■ 詩語砕金・春・【三日水亭集】, 風日¥,ふうしつ芳辰¥,ほうしん禊事¥,けいじ臨流,なかれにのぞむ野挑¥,やてう 春潭¥,しゅんたん暖日¥,だんじつ向晩,ばんになんなんとして蘭亭¥,らんてい細柳¥,さいりう 山陰¥,さんいん蝶狂,てうくるう気朗,きほからかに曲水¥…

1778-06-11

■ 詩語砕金・春・【春日送友人】, 牽衣,ころもをひく別話¥,べつわ行装¥,こうそう離思¥,りし別酒¥*,べっしゅ 花前¥*,くゎせん曙鐘¥,しょしゃう別筵¥*,べつえん問程,ていをとうて川途¥,せんと 岸花¥,がんくゎ去程¥*,きょてい征鞍,せいあん愁別,わかれをうれふ…

1778-06-10

■ 詩語砕金・春・【廃寺看花】 鳩声¥,きうせい花深,はなふかうして蔓草,まんそう経歳,としをへて野雀,やじゃく 壊壁¥*,くゎいへき経牀¥,けいしょう花艶¥,くゎえん松梢¥,せうしょう山深,やまふかうして 夕鴉¥,せきあ古刹,こせつ蛛糸,しゅし摧頽¥,さいたい何代…

1778-06-09

■ 詩語砕金・春・【春日遊山寺】, 緑蘿¥,りょくら松高,まつたかうして禪室¥,ぜんしつ磬罷,けいやんで雲靜,くもしづかにして 浄界¥,じゃうかい祇園¥,ぎをん蘭若¥,らんじゃく空廊¥,くうらう鐘楼¥,しょうろう 方丈¥,ほうぢゃう紺宇¥,こんう山門¥,さんもん花閑,…

1778-06-08

■ 詩語砕金・春・【尋花】,はなをたつぬ 尋花,はなをたつねて遥探,はるかにさぐる負郭¥,ふくゎく度水,みづをわたる野坰¥,やけい 就暖,だんについて芒鞋¥,ばうあい村径¥,そんけい入林,はやしにいって覓紅,かうをもとめて 載酒¥,さけをのす追香,くゎうをををて…

1778-06-07

■ 詩語砕金・春・【春日郊行】, 野色¥*,やしょく携笻,つえをたつそふ郊原¥,こうげん渓橋¥,けいきゃう烟郊¥,えんくう 鳥声¥,てうせい山低,やまたれて村靜,そんしつか岩影¥,がんえい蔬畦¥,そけい 駐馬,むまをとどむ斜坡¥,しゃは烟林¥,えんりん麦深,むぎふかふ…

1778-06-06

■ 詩語砕金・春・【春日訪友人山荘】,しゅんじついうじんのさんそうをとふ,はるのひともだちのやまやしきへたづねてゆくことなり 杏梢¥,けうしょう小院¥,せういん渓喧,けいかまびすしふして寄踪,あとをよす雲気¥*,うんき 谷木¥,こくぼく閑人¥*,かんじん家林¥…

1778-06-05

■ 詩語砕金・春・【春日田家】, 草舍¥,さうしゃ,わらや林塢¥,りんお,はやしのをか柴門¥,さいもん,しばのもん荒径¥,くゎうけい,あれはてたこみち鶏鳴*,にはとりなく 茅屋¥*,ぼくおく,わらや農務¥,のうむ,百姓わざ鶏犬¥*,けいけん,にはとりいぬ桑麻¥*,そうま,…

1778-06-04

■ 詩語砕金・春・【人日小集】,じんじつしゃうしう,正月七日を云なり 小集とは人ずくなによりあふことなり 七日¥,しちじつ菜羹¥,さいこう,ななくさのにもの挑菜,さいをとる碧菜¥,へきさい,あほな人日¥,じんじつ 残雪¥,ざんせつ,のこりしゆき軽烟¥*,けいえん,…

1778-06-03

■ 詩語砕金・春・【春日偶成】,しゅんじつのぐうせい,はるのけしきをつくるなり 韶光¥*,せうくゎう,はるのけしき軽風¥*,けいふう,はるかぜ遅日¥*,ちじつ,はるのひ恵風¥*,けいふう,はるかぜ花紅*,はなくれなひなり 芳草¥,はうそう,はるのくさ花気¥*,くゎき,は…

1778-06-02

■ 詩語砕金・春・【元日口号】,ぐゎんじつのこふごふ,ぐゎんじつになりしことをつくるなり 爆竹¥*,ぼうちく,さぎてう新年¥*,しんねん留雪,ゆきをととむ,ゆきののこるを云瑞気¥*,ずいき,めでたいき旭日¥*,きょくじつ,あさひ南窓¥*,なんそう,みなみうけのまど…

1778-06-01

■ 詩語砕金・春・【立春某亭集】りっしゅんそれのていのしう,はるのせつに入りし日たれぞのところえゆきしことをつくるなり 青帝¥*,せいてい,はるのかみ東風¥*,とうふう,はるのかぜ暖煙¥*,たんえん,あたたかなけむり陽和¥*,やうくゎ,はるのかぜ迎春*,はるを…