国語史資料の連関

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2006-01-01から1年間の記事一覧

2006-11-09

■ 漱石の略語(金田一春彦) ことばの歳時記 (新潮文庫) 作者: 金田一春彦出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1973/09/03メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 9回この商品を含むブログ (9件) を見る 田辺尚雄教授の『明治音楽物語』は、明治時代の音楽風俗を書い…

2006-11-08

■ [文体史]森鴎外「歴史其儘と歴史離れ」 地の文はこれまで書き慣れた口語体、対話は現代の東京語で、只山岡大夫や山椒大夫の口吻に、少し古びを附けただけである。 森鴎外「歴史其儘と歴史離れ」http://www.aozora.gr.jp/cards/000129/files/684_18395.html…

2006-11-07

■ [言語生活史]素読(そどく)のすすめ 12:20 素読(そどく)のすすめ安達 忠夫 / 講談社現代新書p50-51謡曲共通語ツイートする

2006-06-01

■ [方言意識史]津軽と鹿児島 津軽生まれのお婆さんと鹿児島育ちのお爺さんとが、昔からの持ち前の方言で話し合ったらまずチンプンカンプンで、意思の疎通率はおそらく二割にも達しないであろう。(中略)ズウズウ弁(青森言葉)とバッテン言葉(長崎弁)との…

2006-05-30

■ 上田萬年「演劇上の言語」『国語学叢話』明治41年1月29日発行 博文館 p53- 本日は此所に掲げてある「演劇上の言語」と云ふ題で御話を致さうと存じますが、十分に用意を致す暇がございませぬので、たゞ平素気付いて居ります所を書付けて参りまして、それに…

2006-05-29

■ 保科孝一『言語学』刊記なしp266 すでに獨乙でわ、極真面目な演劇に使用せられる、いわゆる劇場語お以てその標準語としている。この劇場語についてわ常に聲音学の立脚點から、その修飾改良に従事し、みだりに破格転訛の発生お許さないよーに力めている。ツ…

2006-05-28

■ [方言意識史]杉本苑子 海音寺潮五郎・杉本苑子「濃尾治水 幕府対薩摩、武器なき戦い」(『日本史探訪13幕藩体制の軌跡』角川文庫 1984.11.25発行 もとNHKで1975放送)杉本 ……ご承知のように薩摩の言葉には強い訛りがございます。大変難解です。ところが…

2006-05-27

■ [方言意識史]松本修『全国アホ・バカ分布考 はるかなる言葉の旅路』太田出版 1993年8月5日発行 70頁 いちばん通じひんのが青森弁と鹿児島弁ですよツイートする

2006-05-26

■ [方言意識史]グレン・サリバン『「日本人英語」のすすめ』講談社現代新書1993.1.20発行 p.74 日本の東北や鹿児島のように、そこでは明らかに方言が話されている。ツイートする

2006-05-25

■ [方言意識史]秋吉茂『にっぽん歴史秘話』河出文庫 1989.4.4発行 p.320 東北のズーズー弁とならぶ鹿児島弁の難解さも、昨今はテレビの影響でニセドン(若い隼人)たちにはすっかり使われなくなったが、ツイートする

2006-05-24

■ [方言意識史]沢木幹栄「沖縄のことばの位置づけはどうか」『国文学』1984-5 大多数の日本人にとって聞いてわからないのは、津軽弁や薩摩弁も同じことである。ツイートする

2006-05-23

■ [方言意識史]木津川計『上方の笑い 漫才と落語』 講談社現代新書716 1984.1.20発行(1986.8.1三刷による)p.57− 徳川の封建時代は、ことばの鎖国時代でもあった。テレビもラジオも汽車もない。居住知移動の自由も奪われ、国民の大半を占める農民は、先祖代々…

2006-05-04

■ [言語生活史]音読・黙読(江村北海『授業編』) 書を読むに、声をあげて読むがよきや、黙して読むがよろしきやと問ふ人あり。これは各々得失ありて一方に定めてはいひ難し 『江戸時代支那学入門書解題集成』第三集(汲古書院1975.9)「読書第三則」 「読書…

2006-05-03

■ 曲亭馬琴の稗史七法則 唐山元明の才子らが作れる稗史にはおのづから法則あり。所謂法則とは、一に主客?、二に伏線、三に襯染?、四に照応?、五に反対?、六に省筆?、七に隠微?すなはち是れのみ。主客は此間の能楽にいふ「シテ?」、「ワキ?」の如し。其書に一…

2006-05-02

■ [外国人の日本語など]「悪魔の日本語」 かつてフランシスコ・ザビエルが「日本語は悪魔の発明だ」と冗談に言いましたが、私の大学を創立した外国人神父たちは、そのザビエルのことばを身にしみて感じながら、日本語の勉強に苦しみました。 ヨゼフ・ピタウ…

2006-05-01

■ [外国人の日本語など]アーネスト・サトウ『一外交官の見た明治維新』 日本語を話せる外国人も片手の指で数えるほどしかなかったからだ。しかし、だれもが、少しはその心得があると思っていたのである。 商用のための一種の私生児的な言葉が案出されていた…

2006-04-30

■ [方言意識史]「青森と鹿児島」 ◎此島正年「青森県の方言」『講座方言学4 北海道・東北の方言』国書刊行会 昭和57.9.30発行 p.215青森県は本州最北の県で、本州(ママ)最南の鹿児島県と種々の点で対照して注意される地方である。ツイートする

2006-04-29

■ 「室町言葉」 ◎司馬遼太郎「武士と言葉」初出『オール読物』1970-9刊 今文春文庫『余話として』1979.7.25第1刷による。p122〜p130しかし日本語に標準語ができあがったのは明治からではなく、もっと前の室町時代であるようにおもわれる。「室町言葉」 が、…

2006-04-28

■ [方言意識史]通じていますよ。 ◎柴田武『生きている方言』筑摩書房グリーンベルト・シリーズ63 昭和40.3.15発行p.13NHKの「教養特集」という番組で出した七元放送「日本語ところどころ」(昭和34・3・22)で、その最初に、弘前の老人と鹿児島と老人が初対…

2006-04-27

■ [方言意識史]青森県と鹿児島県 ◎対談/大野晋・司馬遼太郎「日本語・・その起源の秘密を追う」(A大野晋『対談 日本語を考える』中公文庫1979.10.10の14頁。もと中央公論社刊1975.11)(B司馬遼太郎『日本語と日本人』文春文庫1984.8.10「日本語の起源の…

2006-04-26

■ 宮城野にひとりなまらぬうづらかな ◎金田一春彦『ことばの歳時記』新潮文庫 昭和48.8.30発行 p321(もと『ことばの博物誌』文藝春秋 昭和41.11.30発行 p174 さらにもと「東京新聞」連載 昭和40)鳥酔といふ人の俳句に「宮城野にひとりなまらぬうづらかな」…

2006-04-25

■ 北は陸奥より南は筑紫の端まで ◎芳賀矢一「細川幽斎と太田道潅」(『明治読本』にありと、大島庄之助『中学/国語の話』大正5.2.11発行大正12.2.10第十版にあり。)応仁の大乱以後、北は陸奥より南は筑紫の端まで世は刈薦の乱れ/\て、ツイートする

2006-04-24

■ [方言意識史]秋田の人と鹿児島の人 ◎川岸華岳『続机上便覧』三立社*日本でも秋田の人と鹿児島の人と発音の調子がちがってゐる。ツイートする

2006-04-23

■ 上田萬年 「国語と国家と」(『国語のため』明治文学全集p110下) 千島のはても、沖縄のはしも「国語研究に就て」(『国語のため』明治文学全集p116下) 此国語学は、国文学者の言葉などをば、日本言葉の一部分だけとして研究するので、他の大工左官のことばも…

2006-04-22

■ [方言意識史]九州人と東北人 ◎堀江秀雄『国字改良論纂』明治35九州人と東北人との言語相通ぜぬのみか、四分五裂とも支離滅裂ともいふべき程 (『日本語の歴史6新しい国語への歩み』p.346)ツイートする

2006-04-21

■ [方言意識史]九州人と北海道人の談笑 ◎堀江秀雄「言文一致」明治32.7.25〜9.25「国文学」七号〜九号 山本正秀『発生編』p.865試に茲に四五人の九州人と北海道人とが相集まりて、談笑すると爲う。(中略)何れか一方の人が永らくは其の席に居りたくない様に…

2006-04-20

■ 楽石社 ◎『新聞集成明治編年史』12(p28) 明治36.3.7 時事伊沢修二氏は……樂石社と称する一社を設け、……東北九州其他の地方の訛言を矯正し、或は吃者?を治し唖者?に発言せしむる等のことをも伝授し得るに至れりといふ、ツイートする

2006-04-19

■ [方言意識史]三陸の言語不通 ◎『新聞集成明治編年史』9(p.432) 明治29.7.19 時事三陸……言語の通ぜざることにて、ツイートする

2006-04-18

■ [方言意識史]電話あっても方言不通 ◎『新聞集成明治編年史』7(p.122) 明治21.8.9 東京日日今回の臨時府会議案中にある警察署出火報知機械買入の事につき、或る人は議して曰らく、報知機械頗る好し、されども其機たる唯一の出火報知にのみ止まりて其他に及…

2006-04-17

■ 北は陸羽西は九州 ◎烏有散人「言語の矯正」『岩手県学事彙報』4,明治18.2.10(小松代融一「東北方言と国語教育」『講座方言学4 北海道・東北の方言』国書刊行会 昭和57.9.30発行 p413による)北は陸羽西は九州等の僻遠なる地方に至りては、其の音節に甚し…