2006-04-26 2006-04-26 ■ 宮城野にひとりなまらぬうづらかな ◎金田一春彦『ことばの歳時記』新潮文庫 昭和48.8.30発行 p321(もと『ことばの博物誌』文藝春秋 昭和41.11.30発行 p174 さらにもと「東京新聞」連載 昭和40)鳥酔といふ人の俳句に「宮城野にひとりなまらぬうづらかな」というのがあるが、うずらは仙台で生まれても、鹿児島で育っても、いかにもなまって鳴くことはなかろう。それにしても、この句によれば、仙台地方のことばのなまりが江戸時代から評判だったことがわかる。〔鳥酔は『国書総目録』によれば別名、西奴・鴫立庵・松露庵・百明房・松原庵・落霞窓・露柱庵・露柱堂。延享〜明和ごろの発句集あり〕ツイートする