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2012-09-01から1ヶ月間の記事一覧

2012-09-05

■ 雑炊(守貞漫稿) 雑炊 古より有v之 足利家は七種の粥を用ひず 七種雑炊を用ひ「御みそうづ」と云 「御みそうづ」は女詞也 今世京坂にては男女ともに「ぞうすい」と云者專ら江戸にては男女專ら「おじや」と云「於慈也」字未詳 是も實は女詞なるべし 今製雑…

2012-09-04

■ [方言]雑炊(物類称呼 巻4) 雑炊 ざふすい○河内及播州辺にて「○びゃうたれ」と云 加賀越中或は但馬にて「○みそづ」といふ 越前にて「○にまぜ」と云 伊勢にて「○いれめし」と云 東国にて「○ざふすい」又「○いれめし」といふ 婦人の詞に「○おぢや」といふ …

2012-09-03

■ 雑炊(玉塵) 夏至の日、天子から、百官の、あまたの臣下に、ふくろを以て、羮《あつもの》にして、たまわるぞ、此はいわいことぞ、梟は、不孝な、悪鳥ぢゃほどに、ころいてくうぞ、此の如に、わるい者のるいをば、ころいて、すてうずと云ことを、天子から…

2012-09-02

■ 雑炊(浮世物語4-9 七草をたゝく狂歌の事) 今はむかし、正月七日のあした七草をたゝく。寅の一點より拍子をとりて、かしましくうちたゝく。そののちは増水にして喰ほどに、あまりすいた物ではないとおもひつゝ、うき世房かくよみて、小性衆にかたりけり。…

2012-09-01

■ 雑炊(日本永代蔵2-1) 藤市《ふぢいち》出《いで》て三人に世渡《よ 》りの大事《だい 》を物がたりして聞《きか》せける。一人申せしは、「今日《こんにち》の七草《なゝくさ》といふ謂《いはれ》はいかなる事ぞ」と尋《たづ》ねける。「あれは、神代《…