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2011-11-01から1ヶ月間の記事一覧

2011-11-05

■ 詩学第五則(授業編) 詩をも作らんと思はゞ。預め詩集。詩話をも読て。其義をも講求すべしと。余既に第二則に書おけるを、初学の徒是を見ば、これは所謂挽て発たざる説にて、其詩集、詩話は、何を読てよきにや。詩集詩話も多ければ、読てよき書目を挙ざれば…

2011-11-04

■ 詩学第四則(授業編) 文に文法あり、詩に詩法ある事、既に前に論載す 詩は近体の如きは句數字數定りたるものなれば其法度是を文に比するに猶密なるに似たり起承転合 原文カタカナ 江戸時代支那学入門書解題集成〈第3集〉 (1975年) 作者: 長沢規矩也出版社/…

2011-11-03

■ 詩学第三則(授業編) 詩に体裁あり。其大段二あり。古詩なり。近体なり。古詩に、四言古詩、五言古詩、七言古詩、歌行長篇あり。近体に、五言律、五言排律、七言律、五言絶句、七言絶句あり。是大段なり。其餘、なを古体の中に、三言あり、二四六言あり、三…

2011-11-02

■ 詩学第二則(授業編) 学業は、読書にあるよしは、既に云おけり。詩も亦学業の一なり。されば専ら詩の為にすると云にはあらで、ひたすら読書を勤むる中には、知見もひらけ、材殖も出来て、詩も作らば、作らるべきと思はるゝ時節を待て、人々心のゆく方を、句…

2011-11-01

■ 詩学第一則(授業編) 聖人の言。古昔を證してのたまふには。必ず尭舜とのたまひ。詩書との玉ふに過(すぎ)ず。詩書に載(のせ)ざるところ。尭舜より以前の事も。聖人知ろしめさずと云にはあらじ。但夏殷の礼といへども。杞宋の文献足らずして。言て徴(しるし)…