国語史資料の連関

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2006-02-01から1ヶ月間の記事一覧

2006-02-23

■ [その他]男もすなる……(城戸千楯「紙魚室雑記」巻之二) 12:36 ○土佐日記のはじめのところ同人説、土佐日記のはじめの処*の詞に、男もすなる日記といふものを、女もして見んとてす也とあるを、是も彼国の古本には男文字なる、日記といふものを女もじして見…

2006-02-20

■ [方言史]遠州訛(馬琴「覊旅漫録」) 09:36 〔十七〕遠州訛遠州より西は、半元服の娘多し。白歯のむすめはたえてなし。ゆくべきをゆかず、くらふべきをくはずなど、ずの字をそへていふこと。駿州より尾州のあひだみなしかり。就v中遠州人ずが多し。ツイー…

2006-02-05

■ [言語生活史]千代田文庫?(明治事物起原 第七) 21:31 千代田文庫? 千代田文庫?は、皇城和田倉門内にあり。もと、城内山里にあり、山里文庫?といへり。明治十七年、皇居御造営の地に当たり、いまのところに移り、その名を改む。つねに多くの図書を蔵置し、…

2006-02-04

■ [言語生活史]大橋図書館の始め(明治事物起原 第七) 21:20 大橋図書館の始め 明治三十五年六月十五日、大橋図書館開業す。同日はあたかも博文館創立の十五周年記念日なり。同館は、大橋佐平が、川上大将の旧邸を買ひ、その邸地内を敷地として、建設に着手…

2006-02-03

■ [言語生活史]浅草文庫(『明治事物起原』第七) 13:10 浅草文庫 板坂卜斎?の浅草文庫は、寛永時代のものにて、ここに記さんとするは、明治七年の文庫なり。 この年、始めて地方官会議を東京に開くはずにて、九月十日を限り出京するやうに、各地方官に通達…

2006-02-02

■ [近代語]西洋礼式の輸入(明治事物起原) われわれ日本人は、四の数をきらひ、西洋人は十三の数をきらふごとく、彼我の信仰、伝説、人情等、万事に相違あり。ゆゑに欧米人との日常交際上、彼の礼式習慣のひととほりを心得ざれば、思はぬ不利を醸すこともあ…