国語史資料の連関

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2002-08-01から1ヶ月間の記事一覧

2002-08-31

■ 枕草子(6) 同じことなれども、きき耳ことなるもの。法師の言葉。男の言葉。女の言葉。下衆の言葉には、かならず文字あまりたり。ツイートする

2002-08-30

■ 枕草子(195) ふと心おとりとかするものは、男も女もことばの文字いやしう遣ひたるこそ、よろづのことよりまさりてわろけれ。ただ文字一つにあやしう、あてにもいやしうもなるは、いかなるにかあらん。さるは、かう思ふ人、ことにすぐれてもあらじかし。い…

2002-08-29

■ 徒然草(141) 悲田院尭蓮上人は、俗姓は三浦の某とかや、双なき武者なり。故郷の人の来りて、物語すとて、「吾妻人こそ、言ひつる事は頼まるれ、都の人は、ことうけのみよくて、実なし」と言ひしを、聖、「それはさこそおぼすらめども、己れは都に久しく住…

2002-08-02

■ [東雅]東雅総論(32) 漢土の方音。韓地の方言の如き。此間の語となりし例は。前にもしるせり。又我書の中に。其義を釈せしも見えたり。梵語の此間の語となりし例。其一二をこゝに挙つべし。たとへば猿をマシラといひ。杜鵑をホトゝギスといひ。水をアカとい…

2002-08-01

■ [東雅]東雅総論(31) 海をよびてワタといふが如きは。我国太古の言に見えたり。然るを韓地の方言なりといふ事。聞く人の疑を貽すべければ。其事の由をこゝに註するなり。日本紀の例。凡地名の如きは国史撰述の時の名によられしといふ事あり。これは見る人に…