国語史資料の連関

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2010-01-01から1年間の記事一覧

2010-06-04

■ 日新堂学範 十歳以上、始めて学に入る人は、四書と古文真宝とを二遍ほど読みながしによみ、唐詩選を音訓点を誤らず數百返熟読すべし十七八歳二十以上、始めて学に入る人は、唐詩選ばかり熟読すべし ツイートする

2010-06-03

■ 日新堂学範 素読は七八歳まで、強いて十歳までなり。四書五経・文選に止まる。読ましむること百遍を限りとす。次は七八十遍五十遍を下るべからず。鞭箠して読ましむべし。句読をよく正し音訓ともに誤りなきように教ゆべし。世の人、素読すれば文字を覚ると…

2010-06-02

■ 日新堂学範 唐の人、無学といへども後世の書は看るに随て通ずるなり。なを日本人、和学せぬ人も平家物語・太平記の類を読がごとし。古書は注釈あれば通ずるなり。なを日本人、源氏物語・伊勢物語など、抄さへあれば通ずるがごとし。 ツイートする

2010-06-01

■ よみくせ(幼学階) 乙未(いつび) 四時(しじ) 𡠜姆(ぼゞ)のるい、本音なれども、ききにくし。「いっぴ」・「しいし」・「ぼも」とよむべし。至善を「しいせん」と読むるいは、わけのなきこと也。 ツイートする

2010-05-10

■ 日本随筆索引 文字 (中略) 「イロ」伊呂波「オン」音訓 「カン」漢字 「カナ」假字 「コシ」五十音 「ニホ」日本文字 「ホン」梵字 「ルイ」類字 ヲモ見ヨhttp://kindai.da.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/970994/379 ツイートする

2010-05-09

■ 日本随筆索引 假字 眞字 をマンナといふ(玉か八ノ三) 假字と眞字(春湊上ノ一〇) 男手女手(松落四ノ二七) 「カナ」假字*ヲモ見ヨhttp://kindai.da.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/970994/359 ツイートする

2010-05-08

■ 日本随筆索引 假字 假字(松筆一〇七ノ二七) 假字の起り(南留二ノ七) 假字のさた(玉か一一ノ二七) 假字と假名(安随一七ノ一三)(松筆一五ノ二) 假名の名は即字也(海録三ノ三三八) 假字をカンナといふ(玉か八ノ三) 假字と眞な(南留五ノ一九) 梵語と我國の假字…

2010-05-07

■ 日本随筆索引 いろは いろは (晤語上ノ三)(傍廂六〇)(假世二四)(松筆一〇ノ一〇) いろは論(秋齋一ノ一)(笈埃四ノ二五) いろはの始(海録一六ノ四五二) いろはは歌詞(卯花一ノ三二〇) いろは文字の解説と作者(年打下ノ四二) いろはの作者(假世二四) (安隨一…

2010-05-06

■ 日本随筆索引 田舎詞 田舎詞(世事八七) 「ニホ」日本語* ヲモ見ヨhttp://kindai.da.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/970994/31 ツイートする

2010-05-05

■ 日本随筆索引 俗語 俗語 俗語不可強究本字(難未八ノ五) 俗語用字(安隨六ノ一七) 今俗といへる詞のや丶ふるくもいへる(難江七ノ六二) 俗語四條(世事六) 俗語出處考(随意二ノ三五) 俗語考(橘菴初ノ二ノ二〇、五ノ二) 俗語註釋の書名(安隨四ノ三一) 「ニホ」…

2010-05-04

■ 日本随筆索引 日本語 日本語 詞の説(屠龍三Q) 御國言(北邊一ノ六) 和語(安随一ノ三)(安夜二ノ四) 皇国讀書作文の要(拾玉二ノ一) 言の然いふ本の意為しらまほしくする事(玉か八ノ四) 言をもじといふ(玉か一ノ) 言葉の變邏(安隨一九ノ三八) 古今言葉の變遷(…

2010-05-03

■ 日本随筆索引 方言 方言 世事(六九) 方言の説(雲萍三ノ一六) 方語郷談(南嶺一一ノ二五) 國ことば(撈海上ノ九) 方言の誤解より所領没収(北窓二ノ四) 各地の方言(随意七ノ二七)(海録一二ノ三三〇) 畿内の方言(橘菴初ノ五ノ三) 關東の方言(燕石四ノ一) 東訛を…

2010-05-02

■ 「俺ん家゛」 漢字に濁点。清里の国語は暴走族並に難しい。 綱島理友『街のイマイチ君』p.87 ツイートする

2010-05-01

■ [ここから広がった]【おはようございます】 「お早うございます」「お疲れさま」などという挨拶の言葉は、今はもう水商売の人たちだって使う一般的なものになってしまっているが、K氏によると、前者は、歌舞伎役者が楽屋の入口の頭取部屋(事務長室)の前を…

2010-04-30

■ [言語生活]「うそ、ほんと、やだ」の三つ、1981 静岡の女の子は、間投詞を「うーそぉ、ほんと、やーだ」の三つしか持っていないとのこと。 平岡正明『タモリだよ!』CBSソニー出版1981.12.15 p.96 「三語族」と言われたのもこのころだが、「うそ、ほんと、…

2010-04-29

■ [まだ無かった]【じか箸】中村メイコ そもそも「お取り箸」ということばはあっても、「じか箸」ってことばはつい最近までなかったもの。 中村メイコ・神津カンナ『メイコとカンナのことばの取説』p.82ツイートする

2010-04-28

■ [方言意識史]「東京言葉さへ使うたら」(平山蘆江「唐人船」) この土地の人に限って、東京言葉のやうな言葉を使うて居ります。をかしなもんだすな。海軍さんの家族が多いさかい。島原や天草あたりから来た人でも、佐世保にゐる女の人は東京言葉を使うて居…

2010-04-27

■ 文字の関 文字のせき まだ越えやらぬ旅人は みちのおくをば いかで知るべき (説文を詠ず、棭斎) 慊堂日暦 天保四年三月十五日平凡社東洋文庫3 p.313 簡野道明『字源』「字源編纂の縁起」府川充男『印刷史/タイポグラフィの視軸―府川充男電子聚珍版』序…

2010-04-26

■ [学史]「連用言」(義門「和語説略図聞書」) 二連用言、これは「用につづく言」とよむつもり。是は「八衢」に「用言へつづく言」と毎々申してある。それを名目にして「連用言」と云うたもの。この文字の遣ひ方も念を入れて申しておく。つづく/\と云ふと…

2010-04-25

■ [文体]和漢混淆文(大町桂月) 鎌倉時代より起りかけし和漢混淆文は、一瀉千里の勢を以て、江戸時代の文壇に浸入し、史伝あり、史論あり、政治の論あり、哲学の書あり、道徳の書あり、小説あり、院本あり、当時の時文となりて、、今の世に及べり 『中村幸…

2010-04-24

■ [位相]書くまじき言葉をも書きたること多し(太閤記凡例) 詞いやしきのみにあらず。書まじきことばをも書たる事多し。人のよく聞なれたるを執用るにこそ。 新大系 5頁 『中村幸彦著述集4近世小説史』ツイートする

2010-04-23

■ [言語生活史]講談(江村北海『授業編』) 講談とても事によりては、註解を併せ説くことあれども、大方は、本文ばかりなるべし、大抵一章、もし長き章ならば、半章、又至て短き章ならば、二三章にもいたるべし、字義、文義をくわしく和解して、俗耳に入りや…

2010-04-22

■ [言語遊戯]「地口変じて語路となる」(大田南畝「俗耳鼓吹」) ○地口變じて語路となる。語路とは、ことばつゞきによりて、さもなき事の、それときこゆる也・たとへば、 九月朔日いのちはおしゝ【ふぐはくひたし、いのちはおしゝと、響のきこゆるなり。】 市…

2010-04-21

■ 「今日の女の子達が使っている言葉」(三田村鳶魚) 三田村鳶魚集七巻 江戸ッ子の話というのでありますが、まず江戸ッ子とはどういうものであるか、ということから申し上げたい。江戸ッ子ということ、これは江戸子ではいけないので、どうしても「ッ」の字…

2010-04-20

■ 漢学書生(亀田雲鵬・三田村鳶魚) 三田村鳶魚集七巻 漢学書生 明治の初年には先人|鶯谷《おうこく》が、下谷御徒町一丁目に塾を開いておりました。塾の名は稽古私塾、当時この辺は漢学書生の巣でした。二丁目の塩谷宕陰《しおのやとういん》、練塀町の島…

2010-04-19

■ [語学観]国語学(三宅花圃) 宮「さうか。國語學では葦男さんは年に似合ずよく出來るとの事だが。さうして見れば姉さんの力かネ。葦「ハイ亡父のをりました時に。姉は始終下田歌子さんの處へ通學致しまして。歌などの稽古をしたり。書《ほん》を讀んだりし…

2010-04-18

■ [方言意識史]大阪弁・関西弁 いわゆる大阪辯ではありません。近頃流行の関西辯というもので書きました。爲念。 京都伸夫「大阪の戀人」『大阪辯』第六輯(昭和26.8) p.168 ツイートする

2010-04-17

■ 言海語種 和語 漢語 外来語 和+漢 漢+和 外来混種 他 全体 あ全 1409 115 38 96 19 20 2 1699 い全 1290 356 7 69 74 6 1 1803 う全 1067 86 9 43 14 11 1 1231 え全 114 134 8 10 41 2 1 310 お全 902 54 6 64 38 12 1 1077 か全 1722 581 51 66 64 97 3 …

2010-04-16

■ [学史]古言梯標註後序 古言梯標註後序 ふるごとまなびのをしへ、ひらけそめてより、かなづかひのふみどもこれかれとおほかれど、古言梯にまさるべきはたあらざりけり、それがなかにも、いさゝかあやまれることあるを、村田大人のかうがへたゞされしうへ、…

2010-04-15

■ [外来語]言海の外来語と外来語との混種語 (未完成) アイゼン,愛染,梵語アイノ,,蝦夷語アカ,閼伽,梵語あかガッパ,赤合羽,アカとり,,梵語+和語あくマ,悪魔,漢語+梵語アコ,下火,宋音アザリ,阿闍梨,梵語アジャリ,阿闍梨,梵語アシュラ,阿修羅,梵語アシュラ…