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1693-02-01から1ヶ月間の記事一覧

1693-02-28

■ 和字正濫鈔 いろは字体ツイートする

1693-02-27

■ 和字正濫鈔 右の図、梵文に准らへて作れり。西域記に諸仏説法の音声、中天竺に同しといへり。韻鏡序にも。胡僧反切の妙を中華の僧に伝ふといへり。此胡僧といふは。いにしへ胡国天竺のわかちをわきまへざりし時、天竺をも胡国といひける故。後に能わきまへ…

1693-02-26

■ 和字正濫鈔 五十音圖ツイートする

1693-02-25

■ 和字正濫鈔 一 梵字の学を悉曇といふ。悉曇は梵語、此には成就と飜す。是に依て世間出世間の一切の事を成就すればなり。其字母四十七字あり。初に十二字あり。摩多の字といふ。摩多、此には母と翻す。又点画とも韻ともいふといへり。和語のために其要を取…

1693-02-24

■ 和字正濫鈔 一 次に文字の様を知べし。梵字は劫初に梵天王天竺に来下して作らるゝ故に。梵字と名付たり。但是は縁起の上にていへり。実には此声字法然として本有なり、此故に、法身如来大日経金剛頂経の中に、字輪品字母品を説たまへり、釈尊も。華厳。涅…

1693-02-23

■ 和字正濫鈔 一仮名の様を知らむと思はゞ、先声の出る初の様を知べし。もろこしの韻学は、すべて知侍らず。天竺の悉曇《しつたん》も、わづかに梵字をかくやうを習ひたるばかりにて。はか/゛\しき事は知侍らねど。此国は天竺には遠ながら。声はかへりて能…

1693-02-22

■ 和字正濫鈔 一 世に行阿といふ人の仮名文字遣といふ物ありて、其序に云、 京極中納言【定家卿】家集拾遺愚草の清書を祖父河内前司【于時大炊助】親行《ちかゆき》に誂《あつらへ》申されける時、親行申て云。「をお」・「えゑへ」・「いゐひ」等の。文字の…

1693-02-21

■ 和字正濫鈔 日本紀中訓「言語」等字云「末古登」。「末」者「真」也。美言之詞。猶「木」云「真木」、「玉」云「真玉」之類。「古登」者与「事」字訓義並通。蓋、至理具事翼輪相双。有「事」必有「言」。有「言」必有「事」。故「古事記」等常多通用於心無…