国語史資料の連関

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2006-05-01から1ヶ月間の記事一覧

2006-05-30

■ 上田萬年「演劇上の言語」『国語学叢話』明治41年1月29日発行 博文館 p53- 本日は此所に掲げてある「演劇上の言語」と云ふ題で御話を致さうと存じますが、十分に用意を致す暇がございませぬので、たゞ平素気付いて居ります所を書付けて参りまして、それに…

2006-05-29

■ 保科孝一『言語学』刊記なしp266 すでに獨乙でわ、極真面目な演劇に使用せられる、いわゆる劇場語お以てその標準語としている。この劇場語についてわ常に聲音学の立脚點から、その修飾改良に従事し、みだりに破格転訛の発生お許さないよーに力めている。ツ…

2006-05-28

■ [方言意識史]杉本苑子 海音寺潮五郎・杉本苑子「濃尾治水 幕府対薩摩、武器なき戦い」(『日本史探訪13幕藩体制の軌跡』角川文庫 1984.11.25発行 もとNHKで1975放送)杉本 ……ご承知のように薩摩の言葉には強い訛りがございます。大変難解です。ところが…

2006-05-27

■ [方言意識史]松本修『全国アホ・バカ分布考 はるかなる言葉の旅路』太田出版 1993年8月5日発行 70頁 いちばん通じひんのが青森弁と鹿児島弁ですよツイートする

2006-05-26

■ [方言意識史]グレン・サリバン『「日本人英語」のすすめ』講談社現代新書1993.1.20発行 p.74 日本の東北や鹿児島のように、そこでは明らかに方言が話されている。ツイートする

2006-05-25

■ [方言意識史]秋吉茂『にっぽん歴史秘話』河出文庫 1989.4.4発行 p.320 東北のズーズー弁とならぶ鹿児島弁の難解さも、昨今はテレビの影響でニセドン(若い隼人)たちにはすっかり使われなくなったが、ツイートする

2006-05-24

■ [方言意識史]沢木幹栄「沖縄のことばの位置づけはどうか」『国文学』1984-5 大多数の日本人にとって聞いてわからないのは、津軽弁や薩摩弁も同じことである。ツイートする

2006-05-23

■ [方言意識史]木津川計『上方の笑い 漫才と落語』 講談社現代新書716 1984.1.20発行(1986.8.1三刷による)p.57− 徳川の封建時代は、ことばの鎖国時代でもあった。テレビもラジオも汽車もない。居住知移動の自由も奪われ、国民の大半を占める農民は、先祖代々…

2006-05-04

■ [言語生活史]音読・黙読(江村北海『授業編』) 書を読むに、声をあげて読むがよきや、黙して読むがよろしきやと問ふ人あり。これは各々得失ありて一方に定めてはいひ難し 『江戸時代支那学入門書解題集成』第三集(汲古書院1975.9)「読書第三則」 「読書…

2006-05-03

■ 曲亭馬琴の稗史七法則 唐山元明の才子らが作れる稗史にはおのづから法則あり。所謂法則とは、一に主客?、二に伏線、三に襯染?、四に照応?、五に反対?、六に省筆?、七に隠微?すなはち是れのみ。主客は此間の能楽にいふ「シテ?」、「ワキ?」の如し。其書に一…

2006-05-02

■ [外国人の日本語など]「悪魔の日本語」 かつてフランシスコ・ザビエルが「日本語は悪魔の発明だ」と冗談に言いましたが、私の大学を創立した外国人神父たちは、そのザビエルのことばを身にしみて感じながら、日本語の勉強に苦しみました。 ヨゼフ・ピタウ…

2006-05-01

■ [外国人の日本語など]アーネスト・サトウ『一外交官の見た明治維新』 日本語を話せる外国人も片手の指で数えるほどしかなかったからだ。しかし、だれもが、少しはその心得があると思っていたのである。 商用のための一種の私生児的な言葉が案出されていた…