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2005-02-01から1ヶ月間の記事一覧

2005-02-28

■ [字音資料]〔文会雑記[一上]〕春台は 一春台は、殊の外に字彙を嗜好ありて、何にても字彙にて正されたり、ひたと字彙を出して、音をたゞされたり、韻学は殊に詳しかりしと也、 (古事類苑・文学部二音韻・雑載)ツイートする

2005-02-27

■ [字音資料]〔傭字例〕傭字例序 石川君達備中笠岡人也来游余門一日手其兄關士常郎著傭字例一巻〓之余披閲之其於聲音國語假借用字之義経緯画堤悉得其節目引據典博辨論確核質而不陋信而有徴蓋邃韻學者也平維章東海談嘗謂州名邦訓武蔵安房信濃但馬因幡讃岐類為…

2005-02-26

■ [辞典類]題倭名鈔(元和古活字本) 22:09 題倭名鈔從五位上能登守源朝臣順者其先出自弘仁帝帝生定賜源姓號之楊院大納言定生至仕擢從四位下左京大夫所謂天下之好色者也至生攀々生順々爲人博聞強記識字屬文賦詩又詠倭歌比壯擧名進士直弉學院邑上帝天暦五年詔…

2005-02-25

■ [字音資料]〔古学小伝[下]〕黒河春村 黒河春村は、号を薄斎、通称を次郎左衛門と云、後求水と呼べり、江戸浅草の人なり、[○中略]翁の学は、凡よそ鈴屋翁によられしが、神代のことなど、彼此とこちたく言は、却てなめげなりとていはれず、惟音韻のことは詞…

2005-02-24

■ [字音資料]〔韻鑑〕本云 本云 茲序例、下河原宮新門主【○後柏原皇子道喜】御筆也、僕【○菅原和長】韻鏡一部新造、仍為被助老染被下尊翰畢家 珍不v過v之矣、 抑今渡新造之日、序與四十三轉。分一冊為二策所以者何、序文講釋之時、四十三轉中所々欲述其 義以…

2005-02-23

■ [近代語]林甕臣「言文一致歌」 01:26 歌は、折りに触れ事に臨んで情の感じうごき思ひ切にせまつたときの呻吟(うめ)きのこゑに過ぎないものである。云はヾ鳥が花に囀り虫が草むらに鳴くも、つまりおなしことで万葉集やなにかの古い歌の中に其の世の俗語方言…

2005-02-22

■ [古代語][音韻]佐藤誠実「五十音考」 18:26 第二十二 五十音考 文学博士 佐藤誠実 五十音は、吉備真備公の作れるなりとぞ、そは僧明魏の倭片仮字反切義解に、到天平勝宝年中、右丞相吉備真備公、取所通用仮字【真仮名なり】四十五字省偏傍点画、作片仮字、…

2005-02-21

■ [論文目録]五十音図 18:14 佐藤誠実「五十音考」『古事類苑』文学部二音韻・五十音図大矢透『音図及手習詞歌考』』大日本図書小倉進平「五十音図といろは歌」(『国語と朝鮮語』)吉沢義則「音図及手習詞歌考を読む」(『国語国文の研究』)日下部重太郎『…

2005-02-20

■ [字音資料]本居宣長『古事記伝』仮字 16:16 假字用格?のこと、大かた天暦のころより以往の書どもは、みな正しくして、伊韋 延惠 於袁の音、又下に連れる、波比布閇本と、阿伊宇延於 和韋宇惠袁とのたぐひ、みだれ誤りたること一もなし、其はみな恒に口にい…

2005-02-19

■ [古代語][音韻]橋本進吉「五十音図」 五十音圖 國語学【名称】古くは五音図といつた。反音圖・假名反の圖・對馬以呂波(いろは)・五十字文・「いつらのこゑ」ともいふ。 【解説】假名を左の如く五字づつ十行に列ねた圖をいふ。 ア イ ウ エ オ カ キ ク ケ …

2005-02-18

■ [言語生活史]かたこと (序) かたことさたすき侍るころ独の子もたり。もとより家まつしけれはおほしたてぬるさまもはつかしのもりめのとさ一おさく侍らてみつよついつゝむつれあふ友達かたらひにもいとつたなきかたことをのみ云侍る佗しけれとひとつくい…

2005-02-17

■ [字音資料]〔日本紀略[桓武]〕(古代韻書) 09:32 〔日本紀略[桓武]〕延暦十九年十月庚辰、外従五位下伊與部家守卒、宝亀六年兼補遣唐習五経大義并切韻説文字体 (古事類苑 文学部二 音韻 古代韻書)ツイートする

2005-02-16

■ [字音資料]管絃音義 11:01 〔管絃音義〕盤渉調【水音律声〇中略】 欲v達2一切仏法1者、能可v覚2知五蔵音義1、欲v覚2知五蔵音義1者、亦可v知2五音所1v起也、謂以2此身肝等蔵1為v棲、五神居止之、意神以2脾蔵1為2室宅1、主2一身1以出2中央土音1、即是一越調…

2005-02-15

■ [字音資料]古事類苑 文学部二 音韻 21:23 音韻の学は、其起源詳ならず、始は支那の韻書のみを用ゐしが、後には邦人にも亦之を著作するものありき、菅原是善の東宮切韻の類是なり、其後反切を検して漢音呉音を正すのみならず、年号人名をも反切に由り吉凶を…

2005-02-14

■ [字音資料]〔本朝書籍目録〕字類 21:26 東宮切韻 廿三巻【菅原是善卿撰○中略】 季綱切韻 二巻 古文切韻 孝韻 【孝範撰】 (古事類苑 文学部二音韻 古代韻書) 和田英松『本朝書籍目録考証』のうち「字類」ツイートする

2005-02-13

■ [近代語][言語生活史]口上(三田村鳶魚) 08:53 仕事の外に厄介なのが作法応対、もう一ッ厄介なのが口上です。 昔の女は主婦になる年齢でも、手紙を書いて往復することは滅多に無い。大抵口上で用を足します。昔の女の口上というものは長いので、使に行く…

2005-02-12

■ [字音資料]〔日本国見在書目録〕小学家 21:35 四声指帰一巻【劉善経撰】 清濁音一巻 正名要録二巻【司馬知羊撰】 韻詮十巻【武玄之撰】 韻詮十二巻 切韻五巻【陸法言撰】 切韻五巻【王仁煦撰】 切韻十巻【釈弘演撰】 切韻五巻【麻果撰】 切韻五巻【孫メン撰…

2005-02-11

■ [字音資料]〔加那布具志[兄]〕五十連音出現之図 11:10 〔加那布具志[兄]〕五十連音出現之図 経行以息五段分圖 緯通以舌十行分圖【〇圖略】 此圖のごとく、息の発声すること、口のうつにて五段にわかり、又舌のはたらき、十行こと%\く皆別にてアよりサま…

2005-02-10

■ [字音資料]〔和字正濫鈔一〕一仮名の様を知らむと思はば 11:07 〔和字正濫鈔一〕一仮名の様を知らむと思はば、先声の出る初の様を知べし、もろこしの韻学はすべて知侍らず、天竺の悉曇もわづかに梵字をかくやうを習ひたるばかりにて、はか%\しき事は知侍…

2005-02-09

■ [字音資料]〔二中暦[十二訳言]〕反音 五音【手以アタナカマサラハヤツ為次 心以アカタラサハマツマヤ為次】 アイウエヲ カキクケコ サシスセソ タチツテト ラリ□□ ナニヌベノ ヤイユエヨ ワヰウヱオ ハヒフヘホ マミムメ□ (古事類苑・文学部二・五十音図…

2005-02-08

■ [字音資料]〔釈日本紀[二十三和歌]〕 〔釈日本紀[二十三和歌]〕以《エ》得也、伊と江とは阿伊宇江於之五音相通而稱之、 (古事類苑・文学部二・五十音図)ツイートする

2005-02-07

■ [字音資料]〔和字大観鈔[上]〕五十字文 片假字のはじめ五音の差別によりて。五十字文?を作れり。五音とは喉牙歯舌唇?の次第なり。是日本音韻の圖なり。亦仮名反の圖とも云。吉備公の作なりと云。又或説に百済の尼法明?。對馬?の国に来り。此圖を作り。国人…

2005-02-06

■ [古代語]伊勢物語 13:35 関西大学図書館電子展示室・伊勢物語覆嵯峨本延享四年刊本京都大学附属図書館所蔵 奈良絵本コレクション [伊勢物語] 九州大学附属図書館所蔵 貴重資料画像データベース細川文庫本九州大学附属図書館所蔵 貴重資料画像データベース…

2005-02-05

■ [字音資料]〔釈日本紀[五述義]〕 〔釈日本紀[五述義]〕市杵島姫命【是居于遠瀛者也】神名帳曰、安芸國佐伯郡伊都伎島神社【名神大】先師説云、案之、千與都者タチツテトノ同五音也、日本紀之例、同音之字通用然則宗像神三座之内市杵島姫命者安芸伊都岐島同…

2005-02-04

■ [字音資料]〔袖中抄[二]〕はたすゝき はたすゝきおばなさかふくくろきもてつくれるやどはよろづ代までに 顕昭云、はたすゝきとは花すゝき歟「た」と「な」と同ひびき也、さねかづらをさなかづらと云、はなかづらをはねかづらと云がごとし、それは「な」と「ね」と…

2005-02-03

■ [字音資料]〔倭片仮字反切義解〕倭片仮字反切義解加序 到於天平勝宝年中右丞相吉備真備公取所通用于我邦仮字四十五字省偏旁点画作片仮字抑四十字音響反阿伊宇江乎五字此乃天地自然之倭語焉是故竪列五字横列十字加入同音五字為五十字且又横十字隨唇舌牙歯喉…

2005-02-02

■ [字音] 〔北辺随筆[初編一]〕経緯 経緯(五十韻をいふ、亡父(富士谷成章)つねにかくいはせたるなり)の本は悉曇家には阿字也、おのれおもふに、五十のこゑ、みな口をひらきて後きこゆ、口を閉ながらこゑあるは、ンなり、此ンのこゑ、さながら口をひらけばは…

2005-02-01

■ [字音資料]〔語意考〕よつ 五十聯【伊鬥良乃古惠と訓】 阿 伊 宇 延 袁 本音 加 幾 久 計 己 清濁二音 佐 志 須 世 曽 同 多 知 鬥 天 登 同 奈 仁 奴 禰 乃 清音 波 比 不 反 保 清濁二音 麻 美 武 米 毛 清音 也 伊 由 衣 與 同 良 利 留 例 呂 半濁 和 …