国語史資料の連関

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2012-09-03

雑炊(玉塵雑炊(玉塵) - 国語史資料の連関 を含むブックマーク はてなブックマーク - 雑炊(玉塵) - 国語史資料の連関 雑炊(玉塵) - 国語史資料の連関 のブックマークコメント

夏至の日、天子から、百官の、あまたの臣下に、ふくろを以て、羮《あつもの》にして、たまわるぞ、此はいわいことぞ、梟は、不孝な、悪鳥ぢゃほどに、ころいてくうぞ、此の如に、わるい者のるいをば、ころいて、すてうずと云ことを、天子から、百官に示《しめ》さるゝ心ぞ、羮は、「かん」のことぞ、羮《かん》は、唐音なり、漢音は「かう」ぞ、「あつもの」と云は、こゝらに、云ふ、増水のことぞ、色々の、魚鳥の、うまい者をあつめて、一つに煮《にる》ぞ、あつむる心ぞ、糝《さん:こなかき》と云は、此も、いやしい者の、くう増水のことぞ、此も、たのしい者の、こなかきは、色々の魚鳥でするぞ、貧者のこなかきは、増水ぞ、米は、すこし入て、ほしなをたんと入て、水をましてするぞ、糝も、羮と同ことぞ、こなかきと云へば、そさうな、こゝらの、増水のやうに、心もちがあるぞ、あつものと云へば、天子の、御まいりある者と心得るぞ、http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2545080/16