2006-04-29 2006-04-29 ■ 「室町言葉」 ◎司馬遼太郎「武士と言葉」初出『オール読物』1970-9刊 今文春文庫『余話として』1979.7.25第1刷による。p122〜p130しかし日本語に標準語ができあがったのは明治からではなく、もっと前の室町時代であるようにおもわれる。「室町言葉」 が、標準語であったようである。(中略)ただこういう土臭い連中も、狂言の普及のおかげで、耳を懸命に傾けていれば、なんとか光秀の唇から出ることばがわかったにちがいない。というのは、狂言における口語日本語は、光秀の室町言葉とほぼおなじなのである。◎司馬遼太郎「武士と言葉」前出室町言葉さえ知っておれば、東は津軽から西は薩摩まで旅行できた。ツイートする