国語史資料の連関

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2006-04-29

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司馬遼太郎「武士と言葉」初出『オール読物』1970-9刊 今文春文庫『余話として』1979.7.25第1刷による。p122〜p130

しかし日本語標準語ができあがったのは明治からではなく、もっと前の室町時代であるようにおもわれる。

「室町言葉

 が、標準語であったようである。

(中略)

ただこういう土臭い連中も、狂言の普及のおかげで、耳を懸命に傾けていれば、なんとか光秀の唇から出ることばがわかったにちがいない。というのは、狂言における口語日本語は、光秀の室町言葉とほぼおなじなのである。

司馬遼太郎「武士と言葉」前出

室町言葉さえ知っておれば、東は津軽から西は薩摩まで旅行できた。