1778-06-17
■ 詩語砕金・春・【惜花】,
多惜,ををくをしむ
餘香¥,よかう
落尽,をちつくす
尚厭,なをいとふ
為惜,ためにをしむ
減却¥*,げんきゃく
零落¥,れいらく
流鶯¥,りうをう
洗紅,こうをあらふ
無情¥,むじゃう
只愁,ただうれふ
落地,ちにをつ
委泥,でいにいす
落風,かぜにをつ
閑落,しづかにをつ
紅委,かうはいす
点々¥,てんてん
如霰,あられのごとく
乱落¥,らんらく
香消,かうせうす
折雨,あめにくちく
春尽,はるつく
将暮,くれんとす
愁見,うれいみる
冐雨,あめををかす
尤嫌,もっともきらふ
風雨¥,ふうう
鶯老,うくひすをいて
蝶逐,てうをふ
飛花¥,ひくゎ
夜雨¥*,やう
吹破,ふきやぶる
雨打,あめうつ
芳歇,はうやむて
送春,はるををくる
墜粉,ふんをとす
春減,はるげん
風掃,かせはろふ
点苔,たいにてんす
落去,をちさって
傷残¥,しゃうざん
無那,いかんなし
経雨,あめをへて
瓢零¥,ひょうれい
逐水,みつをををて
鋪地,ちにしく
落旋,をちめぐる
狂風¥*,けうふう
辞枝,えだをぢす
只恐,ただをそらく
堕紅,こうををとす
過雨*,あめをすこす
銷減¥,せうげん
満地¥,まんち
狼藉¥,ろうぜき
為誰,たがためにす
無意,いなし
不語,かたらず
因風,かぜによって