1778-06-04
■ 詩語砕金・春・【人日小集】,じんじつしゃうしう,正月七日を云なり 小集とは人ずくなによりあふことなり
七日¥,しちじつ
菜羹¥,さいこう,ななくさのにもの
挑菜,さいをとる
碧菜¥,へきさい,あほな
人日¥,じんじつ
残雪¥,ざんせつ,のこりしゆき
軽烟¥*,けいえん,かろきけむり
題詩,しをだいす,しをかくコト
春流¥,しゅんりう,はるのながれ
草堂¥,さうどう,くさのいほり
小飲¥,せういん,こざかもり
幽棲¥*,いうせい,さびたすまい
風軽,かぜかろく
江嶂¥,こうしょう,かはばたのやま
庭草¥,ていさう,にはのくさ
短墻¥,たんしゃう,ひくいかき
援筆*,ふでをとる,ものかくコト
論文¥,ろんぶん,文の拙をきんみする
竹几¥,ちくき,たけのをしまつき
春事¥,しゅんじ,はるのわざ
斜曛¥,しゃくん,いりひ
昼静,ひるしづか
酒味¥,しゅみ
佳肴¥*,かこう
蔵扉,ひをかくす,松などのをひかぶさるを云
倚欄,らんによる,らんかんにもたれるコト
推窓,まどををす,まとのふたをあけるコト
綵牋¥,さいせん,よいかみ
花深,はなふかうして
当砌,ぜいにあたって
筆硯¥,ひっけん
花気¥*,くゎき,はなのにほひ
親交¥,しんかう,したしき友を云
来訪,きたりとふ,たつねにくる
分字,じをわかつ,いんじをとると
小径¥,せうけい,ほそみち
盤餐¥,ばんさん,はちのくひもの
春酒¥,しゅんしゅ,はるのさけ
留客,かくをととむ
叩扉,ひをたたく,とぼそをたたくコトなり人のくるを云
晴窓¥,せいそう,あかるいまど
供具¥*,きゃうぐ,ちそうのしな
令節¥,れいせつ,よいせつ
佳会¥,かくゎい,をもしろいくゎい
風吹,かせふく
談罷,だんやんで,はなしもやんで
坐深,ざふかうして,坐のしっほとしたコト
訪幽,ゆうをとふ,さびた処をたづぬる
事閑,ことかんにして,はんじしづかなコト
鶯声¥*,をうせい,うくいすのこえ
春池¥,しゅんち,はるのいけ
園柳¥*,えんりう,そののやなぎ
引友,ともをひく,ともだちをよぶ
亭上¥,ていしゃう
鮮妍¥,せんけん,山などのみごとにはっきりとしたこと
逸興¥*,いっけう,すぐれたをもしろさ
愛晴,はれをあいす
就暖,だんにつく,あたたかな方へまはる
一樽¥*,いっそん
可愛*,あいすべし
半酔¥,はんすい,なかばようた
相賞,あひしゃうす
倒屐,げきさかしまにす,人の来るを喜びはきものをさかさまにしたコト事実なり
好是,よしこれ
山々¥,さんさん,やまやま