1778-06-05
■ 詩語砕金・春・【春日田家】,
草舍¥,さうしゃ,わらや
林塢¥,りんお,はやしのをか
柴門¥,さいもん,しばのもん
荒径¥,くゎうけい,あれはてたこみち
鶏鳴*,にはとりなく
茅屋¥*,ぼくおく,わらや
農務¥,のうむ,百姓わざ
鶏犬¥*,けいけん,にはとりいぬ
桑麻¥*,そうま,くわあさ
二頃¥,じきゃう,田地のかづにてわづかなこと
桑葉¥,そうよふ,くわのは
竹籬¥,ちくり,たけかき
雨多,あめををうして,あまがち
入巷,こうにいって,こまちにいる
渚禽¥,しょきん,なぎさのとり
牧童¥,ぼくどう,うしかふこども
犬眠,いぬねむって
蓑笠¥,さりつ,みのかさ
繭成,けんなって,かいこのまゆができたと云コト
泉溢,いづみあふる
隣家¥,りんか
牛羊¥*,ぎうよう,うしひつじ
帰牛¥,きぎう,かへるうし
春畦¥,しゅんけい,はるのはたけ
山田¥,さんでん,やまの田
門静,もんしづか
村家¥,そんか,むらのいえ
人稀,ひとまれにして,人もすくない
村翁¥,そんをう,むらのをきな
一村¥*,いっそん,ひとむら
犂鋤¥,れいじょ,すきくわ
田畝¥,でんほ,たはた
傍園,えんにそふ,そのについてと云コト
柳影¥*,りうえい,やなぎのかげ
遶屋,おくをめぐる,いえをとりまはして
侵籬,まがきををかして,草柳などを云
花蔭¥*,くゎいん,はなのかげ
坡下¥,はか,つつみのした
炊黍,きびをかしいて,百姓のくいもの
小橋¥,せうけう,こばし
群童¥*,ぐんどう,あまたのこども
流水¥,りうすい
短墻¥,たんしょう,ひくいかき
春晴¥,しゅんせい
水竹¥,すいちく
農談¥,のうだん,つくりもののはなし
含風,かぜをふくむ,やなぎなどを云
帯雨,あめををぶ,はなややなぎなどを云
城遠,しろとうして
山花¥,さんくゎ
鳥雀¥,てうじゃく,とりすずめ
竹風¥,ちくふう,たけのかせ
深林¥,しんりん,しげったはやし
野水¥*,やすい,のみつ
林鳩¥,りんきう,はやしのはと
村路¥,そんろ,むらのみち
雨餘¥*,うよ,あまあがり
晩烟¥,ばんえん,くれかたのけむり
場圃¥,ぢゃうほ,作りものをかりをくところ
繰車¥*,そうしゃ,いとくりくるま
野橋¥*,やけう,
柳暗*,やなきくらふして,やなぎのしげるを云
気晴,きはれて,はれたころを云
花濃,はなこまやか,はなのみごとなコト
無客,かくなうして,人のくるコトなし
村橋¥,そんけう
花竹¥*,くゎちく
牧笛¥,ぼくてき,くさかりふえ
傍江,えにそふて,かはについて
竹宇¥,ちくう,たけののき
茅簷¥*,ぼうえん,わらののき
微風¥,びふう,そよかぜ
菜畦¥,さいけい,なばたけ
墻梅¥,しゃうばい,かきのむめ
濁酒¥,だくしゅ,にごりざけ
小瓶¥,せうべい,ちさきかめ
四囲¥,しい,しほうと云きみ
添睡,ねむりをそふ
林鶯¥,りんをう,はやしのうぐひす
飛蝶¥,ひてう,とびあるくてう
雲散*,くもさんす,くものちるコト
花発¥*,くゎはっす,はなのひらくコト
軽燕¥*,けいえん,かろきつばめ
絲飄,いとひるがへる,やなぎなどを云
乱紅¥,らんこう,はななどを云
緑深,みどりふかし,柳草などに用ゆ
一路¥*,いちろ
垂楊¥,すいやう,しだれやなぎ
柳条¥*,りうでう,やなぎのえだ
幾度,いくたび
幽閑¥*,ゆうかん,をくぶかにしづかなるを云
寂寥¥,せきりょう,ものすごいコト
紛々¥,ふんふん,みだれたコト
深愛,ふかくあいす
多少¥,たせう
雨鳩¥,うきう,あめの中のはと