1778-06-15
■ 詩語砕金・春・【春日雨集】,
無声,こえなふして
如膏,あぶらのごとく
湿花,はなをうるをす
懶鶯¥,らんをう
隨風,かぜにしたがって
湿柳,やなぎをうるをす
簾槞¥,れんろう
軽烟¥*,けいえん
花涙¥,くゎるい
潤色¥,じゅんしょく
半湿,なかはうるをす
小雨¥,せうう
花気¥*,くゎき
如絲,いとのごとし
林花¥,りんくゎ
無情¥,むじゃう
着柳,やなぎについて
蛙声¥*,あせい
竹窓¥,ちくそう
苔砌¥,たいせい
小池¥,せうち
点注¥,てんちう
群蛙¥*,ぐんあ
烟暗,えんくらふして
池館¥,ちくゎん
点滴¥,てんてき
湿透,しつとをる
含涙*,なんだをふくむ
糸微,いとびにして
春昼¥,しゅんちう
砌下¥,ぜいか
園木¥*,えんぼく
書窓¥,しょそう
園花¥,えんくゎ
香散¥,かうさん
花塢¥*,くゎを
空階¥*,くうかい
簷溜¥,えんりう
透窓,まどにとをりて
侵簾,れんををかして
細雨¥,さいう
細添,こまかにそふ
洒来,そそききたる
声微,こえびにして
径竹¥*,けいちく
苔滑,こけなめらか
竹院¥,ちくいん
淋瀝¥,りんれき
和雨,あめにわして
如霧,きりのごとし
点々¥,てんてん
滴階,かいにしたたる
洒花,はなにそそく
敲窓,まとをたたいて
賖酒,さけををきのる
剪蔬,そをきって
小瓢¥,せうひゃう
閑談¥*,かんだん
題詩,しをだいして
把杯,はんをとって
話深,わふかうして
幽靜¥,ゆうせい
供靜,きゃうせい
分字,じをわかって
援筆*,ふでをとる
耽談,だんにふけって
引興,きゃうをひいて
扶幽,ゆうをたすけて
友朋¥*,ゆうほう
成酔,えんをなして
苔蘚¥,たいせん