1778-06-10
■ 詩語砕金・春・【廃寺看花】
鳩声¥,きうせい
花深,はなふかうして
蔓草,まんそう
経歳,としをへて
野雀,やじゃく
壊壁¥*,くゎいへき
経牀¥,けいしょう
花艶¥,くゎえん
松梢¥,せうしょう
山深,やまふかうして
夕鴉¥,せきあ
古刹,こせつ
蛛糸,しゅし
摧頽¥,さいたい
何代,いつれのよか
昔樹¥,せきしゅ
今花¥,こんくゎ
依旧,ふるきによる
鳥啄,とりついばむ
空梁¥,くうりゃう
荒草¥,くゎうさう
野蔓¥*,やまん
頽垣¥*,たいえん
苔紋¥,たいもん
古木¥*,こぼく
無人,ひとなふして
破窓¥,はそう
苔生,たいせうす
野蒿¥,やこう
院空,いんむなしく
怪石¥*,くゎいせき
無僧,そうなうして
旧主¥,きゅうしゅ
当時¥,とうじ
積塵¥,せきぢん
不語,かたらず
空題,だいむなしく
荒涼¥,くゎうりゃう
春水¥,しゅんすい
粉蝶¥*,ふんてう
荒景¥,くゎうけい
不言,ものいはず