2009-01-16 2009-01-16 ■ [表記意識]江戸時代漢学者の文字教育論(授業編) 江村北海 何れにも、書を學ぶには、楷書・小楷・行書を先とす。學業には、此の三つ最入用なり。草書は自家の詩文を人へ贈るには不敬なり。且つ人多く讀み誤るも便宜ならず。されども楷・行に次ぎては、草書・八分・篆書をも學ぶべし。書學を以てみづから任とせん人は、なお廣く諸體をも學び六書の淵源をも究むべし。さもなからんには右にて足るべし。何れ自己の詩文など見苦しからぬ程には書きたきものなり。 (原文片仮名。) 巻之一「学書」 江戸時代支那学入門書解題集成〈第3集〉 (1975年) 作者: 長沢規矩也 出版社/メーカー: 汲古書院 発売日: 1975 メディア: ? この商品を含むブログ (1件) を見る 太宰春台「倭楷正訛」をも見るべし。 ツイートする