2010-02-03 2010-02-03 ■ [用字]エタへの当て字 語源も定かでなく、当時「えた」の音で呼ばれていたにすぎない彼らの呼称に「穢多」などというきわめて差別的な意味の濃い字があてられるようになったのは鎌倉時代も末期のことであったが、そのようなことをあえてしたものはけっして民衆ではなくて、仏家(それも浄土教系のそれ)であったか、もしくは浄土思想に骨髓まで浸されていた公家であっただろう。 横井清「中世の触穢思想」(横井清『中世民衆の生活文化』p.277)参考 小谷野敦『退屈論』所引ツイートする