2007-04-23 2007-04-23 ■ [方言意識史]巡査と鹿児島語 「東京経済雑誌」明治30.7.3 三四年前は、巡査と云へば鹿児島県人でクハ/\と云はざれば巾が利かず、江戸ッ子にても巡査を拝命すれば、態々鹿児島語を真似る程なりしが、近頃殆ど此の事止みて、全く江戸ッ子のみとなりしが如し因に曰ふ、巡査が賊を捕ふるには「待て/\」と云ひ「コラ/\」と云ふ語を用れど、是は昔の岡ツ引が用ひし「御上意」と云ふ方、賊の膽玉ヘピリツと対へて、自から神妙にお縄を頂載する量見になるものなりと云ふ 森銑三『明治東京逸聞史』飛田良文「現代日本語の形成」新日本語講座4日本語の歴史 汐文社飛田良文「山の手の言葉の形成」国語と国文学 昭和63-11飛田良文『東京語成立史の研究』p.195ツイートする