2007-11-03 2007-11-03 ■ [方言意識史]薩摩弁を学ぶ(時事新報・福沢諭吉) 昔日、徳川政府の盛んなるときは、田舎の士族が江戸に勤番して、不用ながらも江戸語を語つて旗本の風を学び、維新以来旧鹿児島藩士の勢力盛んなれば、上国の士人までも、わざと薩州の語を学びて媚を献ずるに異らず。畢竟時勢に走るの軽薄児といふべきのみ(一種変則ノ讒言)原文片仮名 明治一五年三月六日 森銑三『明治東京逸聞史』飛田良文『東京語成立史の研究』p.194ツイートする