2007-11-02 2007-11-02 ■ [方言意識史]坂東声(太平記) 公家の人々いつしか言ひも習はぬ坂東声をつかひ、着も馴れぬ折烏帽子に額を顕はして武家の人に紛れんとしけれども、立振舞へる体《てい》、さすがに媚《なまめい》て額付《ひたひつき》の跡以ての外にさがりたれば、公家にも付ず、武家にも似ず、只都鄙《とひ》に歩《あゆみ》を失ひし人のごとし。(巻二十一、天下時勢粧事) 吉沢義則「東西兩京の言葉戰ひ」松村明(1986)『日本語の世界2日本語の展開』pp.14-15徳川宗賢(1978)『日本人の方言』筑摩書房 p.74徳川宗賢(1981)『日本語の世界8言葉・西と東』中央公論社 pp.92-93渋谷勝己(2008)『シリーズ日本語史4日本語史のインタフェース』p.159 徳川宗賢(1981)経由ツイートする