国語史資料の連関

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2002-06-20

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○今の唐音南京の音をもて天下の正音とす 南京は古へ呉の地なりしかと本大國にて世々を経て其土の繁華なる天下無雙にして人物風流此地に過る事なし 此時に至りては古の荊蠻の風俗易り盡て彬々たる君子の郷となれり 俗既に文雅なれば語音もまた從て正き事は何れの國も皆然り 然れとも明の代に至て其土音頓に改りてかく正しくなりたるにはあらす 秦漢以來漸をもて致す所にして實は南方の風気の然らしむる所也といへり 西川氏も十五省ともに南京の詞をもて本とし詩をうたふにも此國の音律をもて則とす 日本にて平安京の詞をもて法とするか如し また日本にて讀來れる字韻南京同音のもの多しといへり


西川氏は西川如見華夷通商考

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