国語史資料の連関

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2007-09-11

古今集遠鏡例言 9 古今集遠鏡例言 9 - 国語史資料の連関 を含むブックマーク はてなブックマーク - 古今集遠鏡例言 9 - 国語史資料の連関 古今集遠鏡例言 9 - 国語史資料の連関 のブックマークコメント

○詞をかへてうつすべきあり、花と見てなどの見ては、俗言には、見てとはいはざれば、花ヂャト思ウテと譯すべし、「わぶとこたへよ」などの類のこたふるは、俗言には、こたふとはいはず、たゞイフといへば、難義ヲシテ居ルトイヘと譯すべし、又てにをはをかへて譯すべきも有、春は來にけりなどのはもじは、春ガキタワイと、ガにかふ、此類多し、又てにをはを添フべきもあり、花咲にけりなどは、花ガ咲タワイと、ガをそふ、此類は殊におほし、すべて俗言には、ガといふことの多き也、雅言のぞをも、多くはガといへり、花なき里などは、花ノナイ里と、ノをそふ、又はぶきて譯すベきも有り、人しなければ、ぬれてをゆかむなどの、しもじをもじなど、譯言《ウツシコトバ》をあてては、中々にわろし、