2004-05-14
■ 外国語の混用(石井研堂・明治事物起原・人事部)
外国語の混用
明治初期には、ただに漢語を使ふことの流行せしのみならず(注)、洋語物名を混用することもまた多かりし。
ポリス、フラフ、ドンタク、オーライ、バンク、ハウス、ホテル、ポツトロード、テレガラフ等は、民間の常用語となれり。されば、五年七月、足柄県諭達の文中に「バンクといひ、コンペニイーといふ、之を要するに云々」のごとく、公文中に外国語を混ぜり。
大正版
17-18頁
明治初期には、唯に漢語を使ふことの流行せしのみならず、外國語を混用することも亦多かりし。
ポリス、フラフ、ドンタク、オーライ、バンク
ハウス、ホテル、ポツトロード、テレガラフ
等は、民間の常用語となれり。されば、五年七月足柄県諭達の文中に「バンクといひ、コンペニイーといふ、之を要するに云々」等の語さへあり。