2004-05-13 2004-05-13 ■ 出歯亀の語源(石井研堂・明治事物起原) 府下大久保四〇九、植木職池田亀太郎(二十五歳)は、出歯にして出歯亀の綽名あり、「穴のぞき」を好む色情狂者なり。 明治四十一年三月二十二日、西大久保三〇九幸田恭の妻ゑん(二十八歳)が、同町五十四番地湯屋前にて何者にか殺害さる。翌月五日に至り、亀太郎の所犯なること発覚す。これより、湯屋覗きなどすることを、「出歯亀」といふ俗語行はる。ツイートする