国語史資料の連関

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2015-01-01

上方では、マグロは刺身といわず、オツクリ。フナだけを刺身という」(三遊亭金馬「上方では、マグロは刺身といわず、オツクリ。フナだけを刺身という」(三遊亭金馬) - 国語史資料の連関 を含むブックマーク はてなブックマーク - 「上方では、マグロは刺身といわず、オツクリ。フナだけを刺身という」(三遊亭金馬) - 国語史資料の連関 「上方では、マグロは刺身といわず、オツクリ。フナだけを刺身という」(三遊亭金馬) - 国語史資料の連関 のブックマークコメント

 上方では、マグロは刺身といわず、オツクリ。フナだけを刺身という。

 春先から初夏にかけて、往来を天秤《おおこ》をかついで、「フナの刺身よう」と売りにくる。フナを買うと、家の前で料理してくれる。腹の卵はぬれフキンで包み、塩湯に入れると、あわつぶのようにばらばらになる。これを刺身にまぶして、親子あえといって、うまく食べさせる。酢ミソに辛子《からし》をつけて、わけぎを細かく切った薬味をつけて置いて行く。親骨と首、腹の大きくえぐったアラは、フナコクにしてくれといえばよい。実に手ぎわよく、きれいにやってくれる。大阪だけに、なにごともムダがない。