国語史資料の連関

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2009-03-28

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 マスコミにのる大阪弁といえば、町の名前で有名な「法善寺横丁」は、作家の長谷川幸延氏が名付親だそうです。それまでこの一角は、法善寺という寺の境内にすぎなかったものを、ここを舞台に漫才の世界を描いた小説のタイトルが「法善寺横丁」。昭和十四年オール読物に掲載されたそのとき「大阪にはヨコマチはあるが、ヨコチョウは存在しない」と郷党の士から、ガクガクの反論を浴びたということです。しかし「あのときヨコチョウと呼んだからこそ、全国的になじまれる機縁となったのだ」と、二十年来の実績からごきげんな氏の話を、興深くききました。

末次摂子「大阪弁ブーム」『思想と科学』1961.3)


ジャンジャン横丁も、かつては「ジャンジャン町」であったようだ。(要出典、「ジャンジャン町」の用例自体は、この文章にあり*1。)