国語史資料の連関

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2007-12-03

「き」と「けり」(草野清民草野氏日本文法』) 「き」と「けり」(草野清民『草野氏日本文法』) - 国語史資料の連関 を含むブックマーク はてなブックマーク - 「き」と「けり」(草野清民『草野氏日本文法』) - 国語史資料の連関 「き」と「けり」(草野清民『草野氏日本文法』) - 国語史資料の連関 のブックマークコメント

「き」は単に過去の動作又は有様を示すに用ヰること、「けり」の過去を示すものと大抵同様なり。但し「き」は人と直接に談話する時、即ち対談する時、又は対談せりと見倣すべき時に多く用ゐる古例なり。「けり」は多く単に過去のことを記録する時に用ゐることなるを、「き」も又同様に用ゐることあり。

(原文片仮名)

北原保雄「解説」『草野氏日本文法ISBN:4585080317