2007-05-20
■ [方言史]上方と江戸(皇都午睡)
〔皇都午睡三編上〕
京大坂を上方と一ツに唱へて先にいひ、江戸の唱への變りしを後に云に言語道具食物と部分《ぶふん》のしたき物なれど中々|際限《さいげん》なきことなれバ混雜して思ひ出る儘に記せバ重なるもあり、落せるも有べし其心にて讀玉ふべし。
上方にて買《かう》て来るを、江戸にて買《かつ》て來る、
借《かつ》て來るを借《かり》て來る、
大きいを恐しい、
仰山《げうさん》を大騒《たいそう》、
そふじやさかいをだから、
糸様をお娘様《じゃうさま》……
http://kindai.ndl.go.jp/BIImgFrame.php?JP_NUM=40007740&VOL_NUM=00000&KOMA=9&ITYPE=0