2005-03-16
■ [言語生活史]四十八字《いろは》新聞紙(明治事物起原 第八)
四十八字新聞紙は、半紙倍版の木版一枚褶りにて、第一号は明治六年第一月の発行、本局は、本所相生町五丁目二十一番地新々社なり。発行を広く知らしめるための、びらあり。まいにちひらかなしんぶんしの、びらの大にはおよばざれども、左のとほり、同式なり。また仮名字だけにて一切まに合はせるとの旨趣、その仮名文の書きかた、行の終はりにハイヘンを施すなど、あまりによく似たれば、この二種の新聞紙の発行は、あるいは同一人にやと思はるる節あり。
官許
このしんぶんしはいろは四十八字にて よのなかのいまのありさま まいにち/\のおふれ そのほかめづらしきはなし むつかしきことのよしを一々しるし たれにもよみてたのしみになるおもしろきしんぶんしなり
新々社