国語史資料の連関

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2004-06-02

[]石井研堂明治事物起原』交通部「郵便はがきの名付け親」 石井研堂『明治事物起原』交通部「郵便はがきの名付け親」 - 国語史資料の連関 を含むブックマーク はてなブックマーク - 石井研堂『明治事物起原』交通部「郵便はがきの名付け親」 - 国語史資料の連関 石井研堂『明治事物起原』交通部「郵便はがきの名付け親」 - 国語史資料の連関 のブックマークコメント

 (五)郵便はがきの名付け親 前島密の『鴻爪痕』に、大蔵省五等出仕にて、紙幣局印刷部の監督なりし青江秀は、駅逓権正前島密の旧友なり。その者の案にて、西洋のポストカードを、はがきの名とす。当時二つ折りの紙を用ひしは、いまだ厚紙のなかりしためにやと見ゆ。切手は、従来、世上に、通用の酒切手、鰹節切手などの切手をそのまま用ひたり。郵便はがきの創始時代の現物には、いつれも「郵便はがき」または「郵便はがき印紙」など印記され、公文書類には、「はがき紙」「端書」「葉書」など、色々に書き、一定せる名はなかりし。