2004-05-03
■ ヒヤヒヤノウノウ(石井研堂・明治事物起原 第一)
一議員が、「日曜日に酒店を閉ぢ、酒を売るを禁ずるを欲す」と述ぶ。このとき、その意見を好む人は、ヒヤヒヤ(原註、聴々といふこと)といふ、またこれを好まざる人は、ノウノウ(原註、是はイヤ/\といふこと)といふ。「ヒヤ/\と云ふ語は、今論ぜし議員の説に同意する人の発する語なり、時としては、数人の議員、一時に声を発して、ヒヤ/\と云ふことあり、之をチイアスと名づく、是は、論説する所の議員を悦ばしめ、勢を加へる故なり。又其説に同意せざる議員は、時に依りて、其論議中に、ノウ/\或はボー/\と云ふことあり」。(明治八年五月版議事実見)
演説を聴きて、ヒヤヒヤノウノウ弥次ることも、この頃より出でしことなり。
懇親会 流寄
宴会の演説ついた酒もヒヤ