2013-01-15 2013-01-15 ■ [方言意識史][ここから広がった]「大阪弁を映画で全国の人の耳に入れた」 日本映画で扱うステロタイプの一つに、きまりきった方言があり、以前は田舎をあらわすのに「おら」とか「そうだんべえ」が用いられた。いまは悪徳悪人をあらわすのに「わい」「やったろか」式の大阪弁を使わせることが多い。 もともと、大阪弁を映画で全国の人の耳に入れたのはトーキーとなって依田義賢が脚本を書いた「浪華悲歌」で、山田五十鈴の主人公がラストで「どないしたらええねン」といい放つあたりからである。 杉山平一「大阪の映画人」(『大阪春秋』107「おおさかと映画」(2002.6))注 溝口健二監督 第一映画 1936年ツイートする