国語史資料の連関

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2012-03-21

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戊辰の正月三日の伏見鳥羽の戰爭に會って死地に出合ひ、三月奧羽鎭撫使が船で下向するに付て、私も藩の蒸氣船で大阪から仙臺へ歸り、五月再び船で江戸へ出て潜伏し、藩の探偵を申付けられた。是れは私が江戸言葉であるからであつた。

「大槻博士自伝」?『国語と国文学』追悼号

言及

「〈座談会〉中央文化と地方文化」(岩波『文学1986.12) p.5  大岡信

文彦は藩のスパイとして江戸市中を歩きまわっていろいろ情報を集めるわけです。

 なぜそういう役目を仰せつかったかと言えば、自分は江戸弁が喋れたからだ、ということを言っているわけです。(中略)東北弁は喋れないということで、田舎訛がないからスパイに好適だったわけです。