2011-05-02
■ [方言意識史]京都弁の訛りを取りに、祇園で長唄を習う嵐寛寿郎
徹子 で、初めの方は、嵐さんが、京都弁のなまりをとりに、お習いにいらした時お会いになった芸者さんで。
嵐 そうです。
徹子 どちらで?
嵐 祇園町。
徹子 でも、今の言葉で撮影に支障があったんですか。
嵐 トーキーになったでしょ?
徹子 ああ。
嵐 だから標準語でないとあきまへんのや。標準語のためには長唄を習わなきゃいかんと、こう言われたんです。それから行ったんです。
徹子 祇園に?
嵐 祇園に!
徹子 何歳ぐらいの時ですか、最初。
嵐 えー、トーキーになるとこですからね。トーキーは寛プロがいちばん最初なんですよ。
徹子 寛プロというのはそちらの……。
嵐 はい。
徹子 嵐寛寿郎さんのプロダクション。
嵐 が、最初ですねん。
徹子 それも鞍馬天狗でしたか。
嵐 一号は鞍馬天狗でしたな。
徹子 じゃ、よけい、今おっしゃったように標準語に……。
嵐 直さなきゃいけまへんやろ。だから習いに行った。そして長唄の、名取りになった!