国語史資料の連関

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2010-03-31

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あいうえを、此五音は本音なり、やいゆえよわゐうゑお、これは末〈音〉(韻)なり、やの下のいは、やを父とし、あの下のいを母として、也以切、以となる、ゐもまた、わを父とし、いを母として、わいの切、ゐとなる故に、共に末なり、梵語に」よりて委しくわかたば、伊は於脂《ヲシノ》切にて、あの下の字以は、余志切にて、やの下の字なり、されとも、やは喉音の中の舌音にて、喉音の中の唇音ゐよりも輕く、中なる聲なれは、通用するか、既に片假名には、伊を用、草假名には以を用たり、又玉篇に、一は於逸切なるに、韻會には、益悉切《エキ  ノ》とす、益は〈呉音やくなれは〉、やいゆえよのえきなり、〈しかるに、玉篇に、於亦切とし、韻會に、伊昔切とすれは、於と伊とによるに、あ行の字也、〉然れは、もろこしにも、あやの二行のいゝえゝは、通用するなるへし

軽重