国語史資料の連関

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2010-03-03

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   二一 御といふ詞のつかひざまの一つ

源氏物語に、仏の御かれうびんがの声、御ひとつ腹、御まへわたり、宮の御侍従の乳母、仏の御同じ帳台、宮の御二条の北方、などあるこれらの御てふ詞、今の世の心にて思へば、仏のかれうびんがの御こゑ、ひとつ御はら、宮の侍従の御乳母、仏の同じ御帳台、宮の二条の御北方、といふべきに、おきどころかはりて聞ゆ、心得おくべし、御まへわたりも、御は、わたりかかりて、前へはかゝらず、