2007-12-06 2007-12-06 ■ 仮定(草野清民『草野氏日本文法』) 上に陳べたる二種の別は頗る重要の事なるを、近来の国語に其混乱甚しく、且多数の語学者も其意義を誤認せり。即某々の文典どもに、其一法に依る関係を未来とし、其二法の関係を現在と認定したり。されど是は全く文法上の時の関係を示す者に非ざる事を能く認知すべきなり。其別は要するに、彼は事を仮定していひ、此は仮定の意はなくして単に事を陳述するなり。 (原文片仮名) 北原保雄「解説」『草野氏日本文法』ISBN:4585080317ツイートする