2007-10-26 2007-10-26 ■ 「舶来のビリケン」(宮武外骨『明治奇聞』) 舶来のビリケン大正三、四[二九西、五」年頃、舶来のビリケンという足を投げ出した行儀のわるい福の神が大流行であった。大正五年の十月、内閣総理大臣になった寺内正毅は、ビリケンに似た尖頭であったので、尖頭伯と渾名し、寺内内閣の一名をビリケン内閣と呼んだ。ビリケンは非立憲にも通ずる好謔として、在野党の弥次馬連に言いはやされた。 河出文庫isbn:4309473164ツイートする