2007-05-10 2007-05-10 ■ [位相]「文字の御用あらば仏学儒者のかたへ」(可笑記) 『可笑記』第一 われおろかながらもふかくしうたんし、おもく疼痛して、文字のあやまり、かなちがひをはぢず、此の愚書を綴つて余がせがれに与へ読み習はす。誠に遼東の豕《ゐのこ》ならし、もし他見の人、文字の御用あらば仏学儒者のかた、仮名の御用あらば、公家連歌師のもとへ御たづねあるべし。 佐藤喜代治「文章観の変遷」(『現代作文講座・文章活動の歩み』)ツイートする