2007-04-14 2007-04-14 ■ [方言意識史]坪内逍遙、シェークスピア訳の薩摩弁使用 春の屋大人?と逍遙博士 野村喬? 少年の日に、空色の装禎をした袖珍版の沙翁全集に親しんだわたしは、「ウインザーの陽気な女房?」などで田舎者があられもなき薩摩弁の方言で立ち現われるのに、イギリス人も薩摩弁を使うのかとさえ思ったくらいだったが、そこには逍遥の薩摩ッポヘのいわれもない侮蔑が潜んでいたことを知ったのである。 『現代日本文学大系 第一巻 政治小説・坪内逍遙・二葉亭四迷』月報44 筑摩書房(昭和46年2月) http://kokugosi.g.hatena.ne.jp/kuzan/20070417/p1ツイートする