国語史資料の連関

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2006-03-31

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安藤正次著作集3国語学論考Ⅲ』p267(もと『国語教育』4-5 大正8.5)

 東北地方の人士が、その言葉について自覚する所があり、その矯正について苦心するのは、今日にはじまった事では無い。伝ふる所によれば、旧藩時代に於ても、新庄藩や、岩崎藩では、わざ/\江戸より言葉の師匠を聘したことのあるくらゐであるといふ。その結果を聞くに、新庄での成績はよかったが岩崎では、その師匠が、全く土地のものに化せられて木乃伊取りが木乃伊になる結果に終ったことである。