国語史資料の連関

国語史グループにあったブログ

2006-03-08

[]鈴木光次郎『明治豪傑譚』巻之二 鈴木光次郎『明治豪傑譚』巻之二 - 国語史資料の連関 を含むブックマーク はてなブックマーク - 鈴木光次郎『明治豪傑譚』巻之二 - 国語史資料の連関 鈴木光次郎『明治豪傑譚』巻之二 - 国語史資料の連関 のブックマークコメント

鈴木光次郎『明治豪傑譚』巻之二 明治24年10月 34-35頁

  黒田了介(くろだれうすけ)謡調(うたひてう)を以(もっ)て応答(おうとう)す

戊辰(ぼしん)の役(えき)、黒田了介,参謀(さんぼう)を以(もっ)て羽州,軍中(ぐんちう)に在(あ)り。秋田,藩士(はんし)添田清右衛門,監軍(かんぐん)たり。屡々(しば/\)陣中(じんちう)に相見(あひみ)る。清右衛門,弁論朴訥(べんろんぼくとつ)、加(くは)ふるに土音(どおん)を以(もっ)てす。了介も亦(ま)た純然(じゅんぜん)たる薩語(さつご)なり。奥羽辨(べん)と薩摩辨(べん)と談論(だんろん)日(ひ)を終(をは)るも互(たがひ)に意味(いみ)を通解(つうかい)せず。二人之(これ)を患(うれ)ひ、終(つひ)に謡曲(うたひ)の調子(てうし)を以(もっ)て相応答(あいおうとう)し、纔(わづか)に其意(そのい)を通(つう)ず。http://kindai.ndl.go.jp/BIImgFrame.php?JP_NUM=40016680&VOL_NUM=00000&KOMA=35&ITYPE=0