国語史資料の連関

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2005-03-19

[]唐音《たうゐん》(斎藤彦麻呂傍廂』前編) 18:01 [[唐音]]《たうゐん》([[斎藤彦麻呂]]『[[傍廂]]』前編) - 国語史資料の連関 を含むブックマーク はてなブックマーク - [[唐音]]《たうゐん》([[斎藤彦麻呂]]『[[傍廂]]』前編) - 国語史資料の連関 [[唐音]]《たうゐん》([[斎藤彦麻呂]]『[[傍廂]]』前編) - 国語史資料の連関 のブックマークコメント

皇朝にて、改め直されたる漢音《かんをん》を、もとより外戎より伝へし韻《いん》なりと思ふは非なり。大学論語など、タイカク、リンギョとよむは漢音なり。ダイガク、ロンゴとよむは呉音なり。共に皇朝改正《くわうてうかいせい》の音なり。近き頃。加藤一周?《かとういつしう》来りて語りけらく、安永九年五月、南京船《なんきんせん》安房国《あはのくに》千倉浜《ちくらのはま》に漂着のときに、江戸より藍田東亀年?《あゐたとうきねん》といふ人行きて、唐人《たうじん》鄭岱《ていたい》といふ人に清音《しんおん》をとひしに、こたへて大《ダイ》学《ポツ》之《チ》道《ダウ》在《ザイ》明《ミン》明《ミン》徳《タイ》在《ザイ》新《チン》民《ミイン》在《ザイ》止《チイ》於《ヲヽ》至《チユイ》善《ゼヱン》云々といひしよし、游房筆話?《いうばうひつわ》に見えたりとかたれり。我はいまだその筆話を見ず。一周?《いつしう》はをさなき頃より我門弟なり。


随筆大成旧3-1

古事類苑 文学部 第二十七 外国語学