国語史資料の連関

国語史グループにあったブログ

2003-02-18

[]馬車《ばしや》・俥《じんりきしゃ》の文字の始め(明治事物起原 第七学術) 馬車《ばしや》・俥《じんりきしゃ》の文字の始め(明治事物起原 第七学術) - 国語史資料の連関 を含むブックマーク はてなブックマーク - 馬車《ばしや》・俥《じんりきしゃ》の文字の始め(明治事物起原 第七学術) - 国語史資料の連関 馬車《ばしや》・俥《じんりきしゃ》の文字の始め(明治事物起原 第七学術) - 国語史資料の連関 のブックマークコメント

 人力車の三字を俥のあて字にてすます者あれども、その源は遠きことなり。明治五年十一月十四日の『日々』に、「方今文明の際、凡そ事簡易にして明解なるを貴ぶ、因て爾後馬車を〓と書し、人力車を俥と書し、文書往復すべし、文路の諸君それ之を記せよ。大簡堂主人誌」とあり。

追記

新聞集成明治編年史』第一巻 p509にも東京日日の記事を引く。

方今文明の際凡そ事簡易にして、明解なるを貴ぶ、因て爾後馬車を〓と書し、人力車を俥と書し、文書往復すべし、文路の諸君それ之を記せよ。大簡堂主人?



『聚珍録?』第1編 p371(明治事物起原初版から)

目下、人力車の三字を俥の字にてすます者あれども、其の源は遠きことなり。明治五年十一月十四日の日々新聞に、

『方今文明の際、凡そ事簡易にして明解なるを貴ぶ、因て爾後馬車を〓と書し、人力車を俥と書し、文書往復すべし、文路の諸君それ之を記せよ。大簡堂主人誌』

とあり。俥字は紅葉子の新製に非ざること明なり。