国語史資料の連関

国語史グループにあったブログ

2002-07-25

[]東雅総論(24) 東雅総論(24) - 国語史資料の連関 を含むブックマーク はてなブックマーク - 東雅総論(24) - 国語史資料の連関 東雅総論(24) - 国語史資料の連関 のブックマークコメント

漢字を取用ひられし後に。彼字を読て此間にいふ所の。いづれの事なり。いづれの物なりとなせし。彼と此との義自ら合ひぬるは。論ずるに及ぱず。或は彼字と此間にいふ所との相合はざるも少なからず。凡これらの類世の人概して乖誤也といふなり。是また不通の論とこそ云べけれ。むかし孔子の春秋を伝へし三家の書を見るに。其しるせし所。おの/\其方語ありと見えたり。爾雅。方言等の書に見えし所も。また古今四方の言相同じからず。さらば此間にして彼字を用ゆるに。其義異なるあるも。またこれすなはち此間の方言にこそあるなれ。