国語史資料の連関

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2002-05-27

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字音に反音あり 所を[そ]とし 須酒を[す]とし 泥〓を[ち]とし 通頭を[づ]とし 去虚を[こ]とし 薔薇を[さうび]とし 精進を[さうじ]とするの類也といへり 孔子を[くし]釋迦を[さか]とするも同し 畢竟漢語の自ら和語となれる也 日本紀に細を[せ]の音に用ゐ細男を[せいなう]と呼り 一説に洪武正韻に初音祖とあり [そ]は漢音[しよ]は呉音廣韻に細蘇計切音|〓《セイ》とあるも[せい]は漢音[さい]は呉音也 台家の例時懺法の音に合へりといへり 又孟子の芻堯の芻を朱註に音初と見ゆ 韻書に虞の韻とし、側隅反す也 隅と虞と同反切にて和音に響きのなき字なれとも隅を古より[ぐう]と唱ふる如く芻も[すう]と唱ふる也といへり