国語史資料の連関

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2002-05-18

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○倭語もと一ツにして相轉して其用をなせるもの多し [ひとつ]轉して[ふたつ] [みつ]轉して[むつ]となり [よつ]轉して[やつ]となり [ふつか]轉して[はつか]となるか如きは相通也 [見]を[目]の用とす [みえ]を約むれハ[め]となる [みらく]ハ[見る]の義 [みえん]は[見ゆ]の義 [みせん]ハ[見す]の義 [みなく]ハ[見ぬ]の義是皆反切也 されともまた文字に冩して其變通の妙を察すべし 萬葉集に[みん]を[將見]と書り [まさに見んとする]の意也 [みたり]を[見有]と書り [見てある]の義 [てあ]反[た]也 [みえぬ]を[不所見]と書り [見られざる]の意也 [みせず]を[不v令v見]と書り [見せしめさる]の意也 [見ぬ]を[不v見]と書り [ぬ]と[す]と韻通せり [みなくに]を[不v見國]と書り [なく]反[ぬ]也